デイヴ・メイスン
英国のウスター出身。60年代初頭にローカルバンドのザ・ジャガーズでリードギターとヴォーカルを担当、1963年にジム・カパルディらとザ・ヘリオンズを結成し、スペンサー・デイヴィス・グループと交流を持つ。67年にトラフィックの結成メンバーとなるが音楽スタイルの相違から脱退し、70年に初ソロアルバム Alone Together を発表、以降は主にソロアーティストとして活躍している。本作は低迷期にあった80年代のアルバムで、「Hotz Box」という独自のMIDIトランスレータを開発したことで知られるジミー・ホッツを共同プロデューサーに迎えている。しかし80年代風のシンセポップな音作りは、デイヴ・メイスンのイメージにマッチしているとは言い難く一般的な評価も芳しくない。スティーヴ・ウィンウッドは本作に参加しており、タイトル曲でバックヴォーカル、Fighting For Love と Forever ではハモンドオルガン、Something In The Heart でシンセサイザーをプレイするなど、過去のわだかまりを感じさせないほど貢献度が高い。またフィービ・スノウもゲスト参加しており、Dreams I Dream でメイスンとデュエットしている。デイヴ・メイスンは74年の彼女のデビュー作 Phoebe Snow に参加していた。