ジンジャー・ベイカー追悼コンサート
2019年10月6日に80歳で亡くなったジンジャー・ベイカーを追悼すべく、翌年2月にロンドンのハマースミス・アポロでトリビュート・コンサートが開催された。メインキャストはエリック・クラプトンとそのバンドで、ゲストとしてロジャー・ウォーターズ、ロニー・ウッド、ナイル・ロジャーズ、ケニー・ジョーンズらと共にスティーヴ・ウィンウッドも招かれた。スティーヴはブラインド・フェイスのナンバーなど6曲をプレイし、オルガンとヴォーカルを披露した。ヴォーカルのクレジットは Presence Of The Lord、Well Alright、Can't Find My Way Home で、Crossroad Blues はオールキャストでの演奏。この音源が公式盤ではないがインディーズレーベルよりリリースされている。また初回50セットのみ、同ステージをオーディエンス・ショット映像で捉えたボーナスDVDが付属していた。
なおスティーヴは、2019年のジンジャー・ベイカー70歳のバースデーコンサートにも招かれて、Can't Find My Way Home などをプレイしており、その様子は Ginger Baker 70th Birthday 2010(YouTube)で観ることができる。そして盟友が亡くなった際、「彼はとても早い時期からジャズの素養があり、後にアフリカ音楽とロックを融合して独自のスタイルを築きあげた。」と評価し、ブラインド・フェイスやジンジャー・ベイカーズ・エア・フォースで共演した思い出に触れ「彼と一緒にプレイできて幸運だった。」と述べた。また「あの少し無愛想な外見の下には、黄金の心を持ったとても繊細な人間がいた。」と語るなど哀悼の意を表していた。
【備考】本サイトは原則として公式録音曲のみを扱ってますが、この音源はスティーヴ・ウィンウッドにとって重要なイベントと判断し例外的に掲載しました。