ジェイド・ウォーリア
ジョン・フィールド、トニー・ドゥイグ、グリン・ハヴァードによって1970年に結成された英国のバンド。電子音楽と民族音楽をミックスさせたアートロック風のサウンドを特徴としており、71年にリリースしたバンド名を冠したデビュー作は、現在プログレッシヴ・ロックの隠れた名盤として高い評価を得ている。73年には所属レーベルから契約を打ち切られたが、スティーヴ・ウィンウッドがクリス・ブラックウェルに彼らの音楽を聴くよう進言した結果、ブラックウェルはバンドとの契約を決めた。しかしインストルメンタル・バンドとしての契約を臨んだため、ヴォーカルのハヴァードを除くデュオとして、74年からアイランド・レコードに所属することになった。ジェイド・ウォーリアは4年間の在籍期間に4枚のアルバムをリリース、スティーヴは2作目となる75年のアルバムに参加し、Waves Part I でピアノソロを、同 Part II でモーグソロを弾いている。アルバムはインストのタイトルナンバーのみで構成されている。なおバンド名は「サムライ」を意味し、アイランド4部作のジャケットは北斎をあしらった和風デザインで統一された。