ジョー・コッカー
英国サウスヨークシャー州シェフィールド出身。60年代初頭にヴァンス・アーノルド&ジ・アヴェンジャーズを結成し、デッカからデビューを果たすがほとんど話題にならなかった。その後1968年にクリス・ステイントンと共作したシングル Marjorine で再デビューし、ザ・ビートルズの With A Little Help From My Friends をUKチャートのトップに送り込むなど、ソロシンガーとして成功を収めた。69年にウッドストック・フェスティヴァルに出演、またリオン・ラッセルの協力を得てシングル Delta Lady をヒットさせるなど、アメリカでの活動拠点を築いていった。70年にはトラフィックのデイヴ・メイスン作 Feelin’ Alright? をカヴァーし、この曲の知名度を高めるのに貢献した。その後はドラッグ中毒などで低迷期が続くが、80年代には完全復帰し映画「愛と青春の旅立ち」の主題歌 Up Where We Belong を大ヒットさせている。82年にはスティーヴ・ウィンウッドの Talking Back To The Night も歌っていた。スティーヴは69年4月発表のファーストアルバム With A Little Help From My Friends のセッションに参加しており、Do I Still Figure In Your Life と I Shall Be Released の2曲でオルガンを弾いている。また参加ミュージシャンのクレジットはないが、同年11月リリースのセカンドアルバムにも参加しているようで、70年6月11日付のローリングストーン誌に「スティーヴ・ウィンウッドが Dear Landlord でベースを弾いている」と、ジョー・コッカーが語った記事が掲載されているという。