ジョーエル・ソニエィ
ケイジャン系のアコーディオン・プレイヤーで、米国ルイジアナ州レイン出身。3歳からアコーディオンを弾き始めて、6歳でラジオ出演によるパフォーマンス、10代の時にインディーズ・レーベルで4枚のアルバムを制作している。主にカントリーを演奏していた70年代は大きな成功に恵まれなかったが、1980年にインディーズ系のラウンダー・レコードから出した、ケイジャン音楽を取り入れた作品 Cajun Life がグラミー賞にノミネートされた。80年代後半にRCAレコードと契約、リチャード・トンプソン作 Tear Stained Letter と No More One More Time の2枚のシングルが、カントリーチャートでトップ10入りを果たし大きな成功を収めた。この2曲を含む87年のアルバム Come On Joe は、カントリー風味を効かせたロックアルバムという方向性で、ジョーエル・ソニエィはアコーディンよりヴォーカルに力を入れている。スティーヴ・ウィンウッドは本作に参加しており、Rainin’ In My Heart でオルガンソロを弾いている。90年代にはケイジャン音楽に回帰し、ラウンダー・レコードからリリースした97年のアルバム Cajun Pride は、再びグラミー賞にノミネートされた。