ルーサー・グローヴナー
英国ウスターシャ地方のイヴシャム出身。地元のローカルバンドで音楽活動を開始し、同郷のジム・カパルディが結成したザ・ヘリオンズに、脱退したデイヴ・メイスンの後釜として加入した。ディープ・フィーリングに改名後はリードギターとヴォーカルを担当した。1967年にトラフィックの結成でバンドが解体すると、マイク・ハリスン、ゲイリー・ライトらとスプーキー・トゥースを結成し4枚のアルバムを制作した。72年に初のソロアルバム Under Open Skies をリリース、73年にスティーラーズ・ホイールに一時期在籍した後、アリエル・ベンダーの変名でミック・ラルフスの後任としてモット・ザ・フープルに加わっている。その後はウィドウメイカーというバンドを結成し、76年と77年に2枚のアルバムをリリースしたが成功することなく、グローヴナーは音楽業界から身を引いた。しかし95年にピーター・グリーンのトリビュートアルバムへの参加をきっかけに復活し、約20年ぶりに2枚目のソロアルバムとなる本作をリリースした。スティーヴ・ウィンウッドと妻のユージニアは、ジム・カパルディと共にこのカムバック作に参加、Fullness Of Time でバックヴォーカルをとっていることが、グローヴナー本人の言により確認されている。また2001年にリリースされた編集盤 Floodgates Anthology には、ディープ・フィーリングが66年に録音したオリジナル曲 Pretty Colours をはじめ、スプーキー・トゥースやモット・ザ・フープルのナンバーなど8曲をボーナストラックとして収録している。