ポール・ウェラー
英国サリー出身。1972年にザ・ジャムを結成し、クラブなどでビートルズ・ナンバーや自作曲をプレイし地元で評判となる。76年にザ・ジャムのリードヴォーカリスト兼ギタリストとしてデビューし、ファーストアルバム In The City から人気を獲得する。ザ・ジャムはパンクやニューウェイヴと活動時期を同じくするが、サウンドとファッションは、60年代のモッズ・ムーヴメントを意識したスタイルだった。80年代にはより幅広い音楽性を取り入れたバンド、スタイル・カウンシルを結成し新たなファン層を獲得、90年代に入るとソロ活動を開始している。本作は3枚目のソロアルバムで、英国的なサウンドをベースに南部アメリカ風のテイストを取り入れた代表作のひとつ。ザ・ビートルズの Sgt. Pepper’s をデザインしたピーター・ブレイクがジャケットのコラージュを担当した。スティーヴ・ウィンウッドは Woodcutter’s Son でウーリッツァピアノとハモンドオルガンを、Pink On White Wallsでピアノを演奏している。ポール・ウェラーがスティーヴやトラフィックをリスペクトしていることは知られており、それが今回の共演に繋がったのだろう。スティーヴもウェラーのアルバム Wild Wood をとても気に入っているという発言をしている。またジム・カパルディへのトリビュートライヴ Dear Mr. Fantasy で、ウェラーは Paper Sun など3曲のトラフィック・ナンバーを熱演した。