ロザンヌ・キャッシュ
米国メンフィス出身、ジョニー・キャッシュの最初の妻との娘。高校卒業後の数年間、父のツアーにアシスタントとして同行し、バックヴォーカリストとしてステージに立つこともあった。初レコーディングは1978年で、夫となるロドニー・クロウェルと初めて共演した。本格的な成功は81年にコロンビア・レコードからリリースした Seven Year Ache で、アルバムとタイトル曲ほか3枚のシングルがカントリーチャートのトップを獲得。85年にコロンビア4枚目となるアルバム Rhythm And Romance からは、シングル I Don’t Know Why You Don’t Want Me が再びナンバーワン・ヒットとなり、最優秀女性カントリーヴォーカルでグラミーを受賞した。続く5枚目となる本作もロザンヌ・キャッシュの代表作で、ロドニー・クロウェルがプロデュースを担当。ジョニー・キャッシュのカヴァー Tennessee Flat Top Box を含め、4枚のシングルがカントリーチャートの首位を獲得している。スティーヴ・ウィンウッドはオープニングの曲 Rosie Strike Back で、パティ・スミスと共にバックヴォーカルにクレジットされているが、かなり控えめのパフォーマンスである。