ロバート・パーマー
英国ヨークシャー出身。1969年にジェス・ローデンの後釜としてアラン・ボウン・セットに誘われ、アルバム The Alan Bown でヴォーカルをとった。71年にはヴィネガー・ジョーの結成メンバーとなり、アイランド・レコードと契約し3枚のアルバムをリリース。バンドは74年に解散したが、ロバート・パーマーはソロとして再スタートを切り、その後は精力的な活動を続けて数多くのアルバムをリリースした。ソロアーティストとして世界的な知名度を獲得したのは80年代で、MVが話題となった Addicted To Love を大ヒットさせたほか、デュラン・デュランとのサイドプロジェクト、パワー・ステイションでもヒットシングルを放っている。74年のソロ・デビューアルバムである本作は、アラン・トゥーサン、ローウェル・ジョージ、ザ・ミーターズらのバックアップで制作されたソロキャリアを代表する傑作。レーベル繋がりもあるスティーヴ・ウィンウッドもこのアルバムに参加しており、12分を超す Through It All There’s You で印象的なフェンダーローズ・ピアノを弾いている。ロバート・パーマーの公式サイトによると、同曲はニューヨークのスタジオにてワンテイクでライヴ録音されている。