ザ・メイタルズ
フレデリック・トゥーツ・ヒバートを中心に、1961年に結成されたジャマイカのレゲエ・グループの代表格。ヒバートのソウルフルなヴォーカルと、スカやゴスペルを取り入れたサウンドは圧倒的な力強さがあり、メンバー全員の出身地であるジャマイカではもちろん、60年代中頃~70年代前半にかけては英国でも大きな注目を集めた。ザ・メイタルズは60年代前半、コクスン・ドッドのプロデュースのもとでヒットを飛ばし始め、66年には自作曲 Bam Bam が独立記念祭のソングコンテンストで最優秀曲に選ばれるなど、ジャマイカにおける人気グループの地位を確立していった。その後ヒバートがマリファナ所持で逮捕され活動休止を余儀なくされたが、出所後は敏腕プロデューサーのレスリー・コングと共にヒット曲を連発、初めてレゲエという言葉が使われた曲としても有名な Do The Reggay、投獄中の囚人番号をタイトルにした 54-46 That’s My Number、初のUKシングルヒットとなった Monkey Man などの代表曲を60年代末に次々とリリースした。71年にアイランド・レコードと契約、グループ名をトゥーツ&ザ・メイタルズに改め、74年に Funky Kingston、76年に Reggae Got Soul などのヒットアルバムを発表し、英国における知名度を高めることに成功した。スティーヴ・ウィンウッドはその76年作に参加し、Premature でピアノ、Living In The Ghetto でオルガンを弾いている。