ズッケロ
イタリアのレッジョ・エミリア出身のシンガー。ズッケロは小学校時代の先生がつけたニックネームで「砂糖」の意、本名はアデルモ・フォルナチァーリ。70年代始めから音楽活動を開始し、1983年のアルバム Un po’ di Zucchero でデビュー。翌年カリフォルニアに渡りプロデューサーのコッラード・ルスティーチと出会い、ベーシストのランディ・ジャクソンをメンバーにバックバンドを編成、多くのヒット作を生み出していく。またポール・ヤング、レイ・チャールズ、ジョー・コッカーらと共演したほか、89年のアメリカン・ソウルに影響を受けたアルバム Oro Incenso e Birra では、エリック・クラプトンやルーファス・トーマスをゲストに迎えている。このアルバムの成功により国際的な人気を得て、90年代にはスティング、エルトン・ジョン、マイルズ・デイヴィス、ルチアーノ・パヴァロッティなど多くのアーティストとのデュエットを実現した。98年リリースの本作にはスティーヴ・ウィンウッドが参加しており、2曲でハモンドオルガンを弾いている。ズッケロはヴォーカルパートをいくつかの言語で録音し別々にリリースすることが多く、このアルバムも英語とイタリア語の2ヴァージョンがある。