レインボー・コンサート
ドラッグ中毒に陥っていたエリック・クラプトンを復活させるために友人達が集まって開催されたコンサートで、1973年1月にロンドンのレインボウシアターで行われた。メンバーは提唱者のピート・タウンゼントを中心に、スティーヴ・ウィンウッド、ジム・カパルディ、リック・グレッチ、ロン・ウッド、ジミー・カースティン、リーバップの8名。コンサートはアーリーショウとレイトショウの2部制で開催され、収録曲は両方の音源からセレクトされている。内容はクリーム時代にクラプトンがジョージ・ハリスンと共作した Badge、クラプトンのソロアルバムから Roll It Over と After Midnight、デレク&ザ・ドミノズで歌っていたジミ・ヘンドリクスの Little Wing などバラエティに富んでいる。スティーヴはキーボードとコーラス担当で、トラフィックの Pearly Queen とブラインド・フェイスの Presence Of The Lord ではリードヴォーカルもとっている。スティーヴとクラプトンにとっては、ブラインド・フェイス以来の共演盤となった。また95年のCDリイシューの際には8曲が追加収録された。スティーヴはこのステージで、スペンサー・デイヴィス・グループ時代にも取り上げていた Nobody Knows You When You’re Down And Out を歌っているが、残念ながらこの音源はリイシュー盤の選曲から漏れ公式には未発表となっている。