編集盤と高音質再発盤
1998年の編集盤 Heaven Is In Your Mind はリマスター以前の音源を利用しているが、内容は優れていて On The Road 以外の全アルバムから代表曲12曲が選ばれている。ミレニアムコレクションの The Best Of Traffic は、2003年リリースなのでリマスター音源を利用していると思われるが、収録曲数10曲という中途半端な内容。シングルCD編集盤としては、リマスター音源利用で曲数も多い The Very Best Of Traffic、2枚組であれば Traffic Gold がお勧めといえる。93年~96年にかけては、モービル・フィデリティ・サウンド・ラボのリマスタリングによる、ゴールドディスク仕様の高音質CD4タイトルがリリースされた。これらはすでに廃盤で中古で高値が付いている。2010年にはトラフィック初のSACDが日本でリリースされた。タイトルは John Barleycorn Must Die のみで、シングルレイヤーのDSDリマスターで特製紙ジャケット仕様、ボーナストラックは未収録となっている。
2019年に発売された The Studio Albums 1967-1974 は、オリジナル作品6タイトルのアナログ盤復刻セット。アイランド初回プレス盤仕様(ゲートフォールド・スリーヴ、ピンク・アイ・レーベルなど)で、プロモポスターのレプリカも付属、オリジナルテープからのリマスター音源を使用、それにデジタルダウンロード用のカードが同封されている。スタジオアルバムのセットなので2枚のライヴ盤(Welcome To The Canteen、On The Road)は含まれないが、片面がスタジオ録音の Last Exit も省かれている。