貴重なスタジオ・ライヴ映像
フィンランドTV番組用スタジオ・ライヴの模様を収めたステージ映像。音源は Mojo Rhythms & Midnight Blues Vol.2 でリリースされたフィンランドのライヴと同じもの。フィン語字幕入りのモノクロで鮮明な画質とは言えないが、スペンサー・デイヴィス・グループの貴重なライヴを記録したお宝映像である。スティーヴ・ウィンウッドは前半でギターをプレイ、途中にコーヒーブレイク・シーンを挟みメンバーのインタビューを収録、後半でハモンドオルガンを弾いている。ラストの Keep On Running で再びギターを手にするが、実際のこの曲の演奏はコーヒーブレイク直前と思われる。なお音源集には同曲とインタビューは収録されていない。Gimme Some Lovin’ や I’m A Man などの定番曲におけるパワフルな演奏、ハモンドオルガンを弾きながらの緊張感に溢れる Georgia On My Mind や、オリジナルよりも遅めのテンポでゴスペル調のオルガンでじっくりと歌い上げる Together Till The End Of Time、スペンサー・デイヴィスの持ち歌 Dust My Blues でスティーヴが弾くギターソロなど、ティーンエイジとは思えない素晴らしいパフォーマンスを披露している。追加収録の With Their New Face On は、ウィンウッド兄弟脱退後のドキュメンタリーフィルムである。
【参考】フィンランドのTV番組用スタジオ・ライヴ収録は1966年とクレジットされているが、1967年2月収録という説がある。1967年1月リリースのラストシングル I'm A Man を演奏していることからも、その可能性は高い。