マクドナルド&ジャイルズ
英国ロンドンのオスタリー出身でマルチプレイヤーのイアン・マクドナルドと、ハンプシャー出身でドラマーのマイケル・ジャイルズは、1969年初頭に結成されたキング・クリムゾンで初めて共演した。デビューアルバムの In The Court Of The Crimson King をレコーディングし、北米ツアーを終えると二人は揃ってバンドを脱退、間もなくマクドナルド&ジャイルズとして活動を開始した。スティーヴ・ウィンウッドは彼らのレコーディングに招かれ、組曲 Suite In C の中の Turnham Green でオルガンとピアノ・ソロを弾いている。このアルバムは70年5~7月にかけてアイランド・スタジオでレコーディングされており、時期を同じくしてトラフィックも同スタジオで、John Barleycorn Must Die を録音していたのが共演のきっかけとなった。マクドナルド&ジャイルズはアルバム1枚を制作しただけで短命に終わり、イアン・マクドナルドはミック・ジョーンズらと76年にフォリナーを結成、マイケル・ジャイルズは主にセッション・ミュージシャンとして活動を続けた。