マイク・ケリー
英国バーミンガム出身のドラマー。60年代中頃にはクリス・ウッドと同じロコモーティヴに在籍、1966年にスティーヴ・ウィンウッドの推薦により、アイランド・レコードと契約していたザ・ヴィープスのドラマーに抜擢された。このバンドはマイク・ハリスン、ルーサー・グローヴナー、グレッグ・リドレー、マイク・ケリーというラインナップでアートと改名、67年にガイ・スティーヴンズのプロデュースによる唯一のアルバム Supernatural Fairy Tales をリリースした。その後クリス・ブラックウェルの紹介でゲイリー・ライトがメンバーに加わり、同年末よりスプーキー・トゥースとして70年代前半にかけて活躍、78年にはピーター・ペレットらとジ・オンリー・ワンズを結成している。また70年代からセッションドラマーとしても活動しており、公式サイトにはトラフィックの Rainmaker の録音に参加したと書いてある。アルバム The Low Spark Of High Heeled Boys にはクレジットされてないが、スティーヴの公式サイトには同曲に彼の名が記されているので事実と思われる。
本作はマイク・ケリー初のソロアルバムで、ボブ・ディランのカヴァー1曲を除く全曲を自作、冒頭の曲以外でリードヴォーカルもとっている。スティーヴ・ウィンウッドは2曲に参加、Remember My Name でハモンドオルガンとベースギター、The Prisoner And The Son ではハモンドとマンドリンを弾いており、両曲ともに貢献度はかなり高い。またディープ・フィーリングのゴードン・ジャクソンや、同郷のスティーヴ・ギボンズらもゲストで参加、スペシャルサンクスの項目には All at Wincraft Music と記されている。