ウィル・パワーズ
ニューヨークのロック写真家リン・ゴールドスミスが考案したプロジェクト。メンタルヘルス文学に影響を受けた彼女が、これと音楽との融合を目指して計画したもので、スティーヴ・ウィンウッドをはじめ多くのミュージシャンが参加している。ゴールドスミスの歌と語りによる心理的アドヴァイスを、ヴォコーダーでさまざまなエフェクト処理をかけて、シンセ・ポップ風のダンスミュージックに乗せたもの。ゴールドスミスはこれを「セルフヘルプ・コメディ・ミュージック」と呼んでいる。参加メンバーは「ウィルパワーズ・サポーター」としてクレジットされており、スティーヴはタイトルナンバーなど6曲をゴールドスミス、ナイル・ロジャーズ、ジェイコブ・ブラッケン(米国のジャーナリスト)らと共作しているが、演奏パートに関する詳細は不明。また Kissing With Confidence にはカーリー・サイモンがリードシンガーとして参加しており、UKシングルチャート第17位を記録。ミックスはトッド・ラングレンが担当している。リン・ゴールドスミスはスティーヴの撮影もしており、アルバム Talking Back To The Night とシングル Your Silence Is Your Song のジャケットに、フォトグラファとしてクレジットされている。