カーティス・メイフィールド・トリビュート
ニューヨークの野外コンサート会場における不慮の事故により、意識不明のまま入院したカーティス・メイフィールドを救うために制作されたトリビュート盤。メイフィールドは一時回復しこのアルバムでもヴォーカルを披露したが、1999年12月に惜しくもこの世を去った。本作に参加しているミュージシャンは非常に豪華で、エリック・クラプトン、ホイットニー・ヒューストン、B.B.キング、ロッド・スチュワート、ブルース・スプリングスティーン、フィル・コリンズ、スティーヴィー・ワンダーなど大物アーティストがズラリと名を連ねている。スティーヴ・ウィンウッドは、ザ・インプレッションズ時代の It’s All Right! をポップセンス溢れるアレンジでカヴァーしており、ジム・カパルディがドラムズとバックヴォーカルで参加、これ以外のパートはスティーヴがプレイしている。この曲は63年にR&Bチャートでトップ、ポップチャートで第4位のビッグヒットを記録したミリオンセラーシングルで、ザ・インプレッションズを代表する名曲。録音は南仏ル・ヴァルのスタジオ・ミラヴァルで、プロデュースはスティーヴ、エンジニアリングは Far From Home と同じミック・ドーランらが担当している。また94年3月の第36回グラミー授賞式で、カーティス・メイフィールドがグラミー・レジェンド・アウォードを受賞した際に、メイフィールド・メドレーのパフォーマンスが行われた。これにもスティーヴは参加していて、トリビュート盤と同じ It’s All Right! を披露している。メイフィールドのプレゼンターはブルース・スプリングスティーンが務めた。