サウンドステージ・ライヴ
アルバム About Time リリース後の、2003年10月のステージを記録した映像。会場はシカゴのPBSサウンドステージで、映像制作を前提としたスタジオライヴなので観客のノリは控えめだが、カメラワーク等は計算されていて画質や音質のクオリティも高い。バンドメンバーはアルバムのレコーディングに携わったギタリストのジョゼ・ネトと、ドラムズのウォルフレート・レイズ・ジュニアに加え、吹奏楽器奏者のランドール・ブラムレット、パーカッショニストのカフェ・デ・シルヴァというラインナップ。息の合ったメンバーと本当に楽しそうにプレイするスティーヴ・ウィンウッドの表情が微笑ましい。深みの増したヴォーカル、フットベースを踏みながらハモンドオルガンを自在に演奏する姿、Can’t Find My Way Home や Dear Mr. Fantasy でのギタープレイなど見どころも多い。またジョゼ・ネトのラテン・フレイヴァー溢れるギターや、スティーヴとは昔馴染みのランドール・ブラムレットによるサックスやフルートの手堅いプレイも素晴らしい。ボーナストラックに収録の、新しいイントロを加えて進化した Rainmaker のニューヴァージョンが新鮮。リージョンフリーなので輸入盤でも再生可能だが、解説・日本語字幕入りの国内盤仕様DVDもリリースされている。
【参考】輸入盤 KOC-DV-6247 で確認したところ、ボーナストラックの3曲はパッケージ表記とDVDセレクションの曲順に相違がある。実際に演奏されているのは上記トラックリストの曲順。