ユナイテッド・アーティスツ編集盤
トラフィックが解散した翌年の1975年に、米国における配給元であるユナイテッド・アーティスツがリリースしたコンピレイション盤。ジャケットのデザインがトラフィックと無関係だが、それぞれ凝っていて面白い。円盤をあしらった近未来的なデザインの Heavy Traffic は5月のリリースで、Empty Pages 以外は初期のアルバムから代表曲がセレクトされている。9月にリリースされた和風ジャケットの More Heavy Traffic は、歌川国貞の浮世絵をデザインに取り入れており、クレジットには Kunisada と記載がある。こちらも John Barleycorn 以外は初期音源から選ばれているが、A面にデイヴ・メイスン関連曲、B面にウィンウッド=カパルディの曲を分けて収録している。スペンサー・デイヴィス・グループの Gimme Some Lovin’ は、デイヴも参加したライヴ盤 Wellcome To The Canteen からピックアップしたヴァージョン。ユナイテッド・アーティスツは同曲を2パートに分けて、71年10月にシングル・リリースしていた。なおこの2枚のベスト盤はCD化されていない。