ガヴァメント・ミュール
通称ザ・ミュールは、オールマン・ブラザーズ・バンドのサイドプロジェクトとして、ウォレン・ヘインズとアレン・ウッディにより1994年に結成された。メンバーにディッキ・ベッツ・バンドでヘインズと共演していたマット・アブツがいる。95年にデビューアルバム Gov’t Mule をリリースし、その後もアルバム制作やライヴ活動を継続するが、2000年にアレン・ウッディが死亡、ヘインズとアブツ以外のメンバーの入れ替わりを経て現在に至る。本作はスタジオ録音としては4年ぶりで、本編ディスクとは別にゲストを迎えて全曲を再演したボーナスディスクが付属するダブルアルバムとなっている。スティーヴ・ウィンウッドもゲストとして招かれ、ウォレン・ヘインズ作 When The World Gets Small で深みのあるブルージーなヴォーカルを披露している。同曲は本編ディスクでは9曲目に配列されているが、ボーナスディスクではラストを飾っており、ゲスト参加曲の中でもベストトラックのひとつといえる。クレジットによるとレコーディングは米コネティカット州スタンフォードのスタジオだが、スティーヴのパートは英国のウィンクラフト・スタジオで、ジェイムズ・タウラーのプロデュースにて録音されている。