リーバップ・クワク・バー
ガーナの古都アシャンティにあるコノンゴ出身のパーカッショニスト。60年代にヨーロッパに渡り、1969年にパリでジャズピアニストのランディ・ウェストンのアルバム African Rhythms に参加した。その後スウェーデンに移住し、71年に北欧をツアーしていたスティーヴ・ウィンウッドらの誘いでトラフィックに加入。以降トラフィック中後期のほとんどのアルバムでパーカッションを担当している。トラフィック在籍中にリリースされた72年作 Reebop は、スウェーデンのミュージシャンをバックに録音したファーストアルバム。後年トラフィックに加入するベーシストのロスコ・ジーが全面参加、スティーヴ・ウィンウッドは Softly Weeping にギター、ベース、オルガンで参加、クリス・ウッドが Zagapam でフルートソロを吹いている。トラフィック解散後、77年にはスティーヴのファースト Steve Winwood に参加、同年ロスコ・ジーと共にドイツのバンドCANに加入、79年の解散まで在籍した。またモロッコの伝統音楽派ミュージシャンとの共演ライヴ盤 Trance なども発表したが、83年1月にスウェーデンでのパフォーマンス中に脳出血で倒れ38歳という若さでこの世を去った。Melodies In A Jungle Mans Head は、リーバップが亡くなる直前まで制作に携わったが完成には至らず、89年に遺作としてリリースされた作品。スティーヴ本人の発言によりこのアルバムへの参加が確認されているが、詳細なクレジットがなく参加曲は不明。