ボーナスディスクのライヴ音源
アルバム About Time は、2004年に黄色く縁取りされたジャケットによるボーナスディスク付きイクスパンド盤 About Time [Expanded Edition] で再発売された。その内容は2003年のテキサス州オースティン開催の音楽祭から Dear Mr. Fantasy、同年のツアーよりマサチューセッツ州ノーザンプトンのステージから Why Can’t We Live Together、それにスタジオ新録音によるジミ・ヘンドリクスの Voodoo Chile の再演を加えた3曲で、ランニングタイムにして約30分という豪華ボーナストラックが収録されている。2005年に登場したデュアルディスク盤では、ボーナスディスクがCDとDVDの両面仕様になっており、オーディオサイドにイクスパンド盤と同内容の3曲を収録、DVDサイドに新たなライヴ映像を収録している。その内容はオーディオサイドと同じオースティン音楽祭の Dear Mr. Fantasy、2005年のカリフォルニア州ソノマでのジャズ祭から、新メンバーによる Different Light と Take It To The Final Hour の3曲となっている。また日本では Nine Lives のリリースに合わせて、2008年に2CD+DVDの3枚組で限定リリースされた。内容はデュアルディスク盤と同じでDVDサイドが1枚に分割されている。
音楽フェスのライヴ音源
Austin City Limits Music Festival は、テキサス州オースティンで毎年秋に開催されている音楽祭から、2003年9月のステージのハイライトを収録したオムニバス盤。地元の Austin City Limits という人気のテレビ音楽番組が主催する野外音楽祭で、2003年が2回目の開催となる。9月19日から3日間、オースティンのダウンタウンにあるジルカー・パークに設営された8つのステージで行われ、各地から129組ものミュージシャンが参加した。スティーヴ・ウィンウッドは19日のステージに登場、本盤にはこの時の音源から Different Light が収録されている。意外にもオフィシャルとしては初リリースとなるライヴ音源だ。同曲はアルバム About Time 収録曲で、そのボーナストラックに収録された Dear Mr. Fantasy も本盤と同じステージからセレクトされている。
Bonnaroo Music Festival と Live From Bonnaroo は、テネシー州マンチェスターにて2002年から毎年開催されている野外ロック・フェス=ボナルー音楽祭の、2004年6月11~13日のステージ・ハイライトを記録した音源と映像。スティーヴ・ウィンウッドは12日に出場しており10曲を演奏しているが、本盤には Dear Mr. Fantasy のみ収録されている。当初はウィリー・ネルソンが出場する予定であったが、体調不良のため夏のツアーがキャンセルになり、代役としてスティーヴにオファーが来たようだ。またギターのジョゼ・ネトの娘さんの事故死により音楽祭前の5月のステージはキャンセルになっていたが、このステージからバンドに復帰している。
【参考】スティーヴ・ウィンウッド・ファンのShige氏が運営する Steve Winwood ライブレポート に、この音楽祭の非常に詳しい実況体験談が掲載されています。
Thanks to Ms.Suzy, Mr.Ruben & Mr.Shige for the knowledge of S.Winwood’s live information.
ドイツのライヴ音源
Back In The High Life Live は以前からブートレグで音源や映像が出回っていたライヴが、2009年にイモータル・レコードからデジパック仕様の2枚組CDで、映像がリージョンフリーのDVDでリリースされた。アルバム Junction Seven 発表当時の1997年6月、ドイツのライン河沿いにある町ザンクト・ゴアーズハウゼンで収録されたステージで、メンバーには、90年代初めからお馴染みのサックス奏者ランドール・ブラムレット、1994年のトラフィック・ツアーに参加したマイク・マックヴォイのほか、About Time でメインメンバーとなるウォルフレート・レイズ・ジュニア、Nine Lives にゲスト参加するティム・キャンズフィールドらが出演している。Junction Seven からの曲も多くプレイしていて魅力的なセットリストだが、残念ながら音質と画質はオフィシャルグレードとはいえないレベル。